Day 1st

30分ほど歩いた地点。写真左端の真ん中に見える白い建物がLottin Point Motel。
45分ほど歩いた地点。さらにここから、先に見えるハエまで降りてゆく。
凄まじい眠気の向こうで、声がした。

"Good morning!"

昨晩12時過ぎまで準備をしていたため、まったくもって眠り足りないというのが正直な気持ちだったのだが、重い体をベッドから起こす。午前4時半、予定通りの起床。Markはすでに朝食と昼食の準備をしてくれている。Markが作ってくれたサンドイッチを口に放り込み、モーテルを出る。

車で5分ほど走り、海岸沿いに車を停める。ここからはひたすら徒歩である。事前にMarkから「1時間以上歩く」と宣言されていたのだが、実際に10kg近い荷物を担いで歩くとなると半端なきつさではない。日本でもあちこちの地磯に降りたことがあるが、1時間も歩くようなポイントにはさすがに降りたことがなく、大げさに言えば未知の体験である。しかも、GTタックルを3セット、ポッパーを10本、ジグを10本、ギャフetcで荷物は10kg以上の重さになっている。正直山登りは大嫌いなのだが、これもキングフィッシュに出会うため、と心に言い聞かせ、ひたすら歩く。。

Markは見た目は細いのだが、さすがはハンティングもこなすプロのガイド、さらに重たい15kgの荷物を背負ってスイスイと歩いている。ハイキングも好きなのかと訊いたところ、意外にも"NO!"の返事。いつも仕事で歩いてばかりなので、歩き飽きてしまったらしい(笑) 道中、休み休みしながら、どう考えてもヤギしか通らないような急坂を降り、1時間15分ほどでなんとか到着。釣りをする前にすっかりバテてしまったが、キングフィッシュを掛けたい一心で道具の準備に入る。とりあえず、ポッパータックルとジグタックルの2セットを用意する。

Markは夕食のおかずにと、餌で真鯛を狙っている。だが、真鯛の気配はまったくないらしい。代わりに、カハワイがヒットした。
2kgくらいのカハワイ。ファイトを横からみていると、エラ洗いやジャンプを繰り返していて、シーバスロッドで遊んだら楽しそうである。ちなみにこのサイズのカハワイでも泳がせの餌に使うという。

カハワイヒット。なかなかのファイター。
2kgクラス。ギリギリ泳がせに使えるサイズだが、今回はバラしてマキエにすることに。

さて、肝心のキングフィッシであるが、Markの勧めもあってポッパーを主体に攻めることにした。水深がそれほどあるポイントではないため(足元で6m、100m先で15m程度)、表層をポッパーでアピールし、回遊するキングフィッシュを引き寄せる作戦である。ポッパーはシーフロッグ120のシイラカラーを選択。これを表層タダ巻きで使用する。

開始から2時間ほど、ひたすらポッパーを投げ続けるが、魚の気配はなし。暇なので、リトリーブしながらMarkのほうを向いてと雑談をしていた。と、そのとき、Markが叫ぶ。"Kingfish!!!!"

反射的に海に振り向くと、ポッパーの後ろを青い影が追っている。シイラを狙うときの要領で、軽くトゥイッチを三度ほど入れると、キングフィッシュがポッパーを咥えたのが見えたため、しっかり咥え込むのを待ってからアワセを入れるとHOOOOOOOK ON!!!!

ここから、キングフィッシュとの死闘の開始である。ヒットから5秒ほどして、強烈な締め込みを喰らう。魚をむやみに走らせないようドラグテンションを10kgに設定していたため、締め込みの際に磯に突っ伏してしまいそうになるが、磯の出っ張りに左手をついて気合で踏ん張る!

突っ込みに耐えたあと、寄せに入るが、魚が左に走ったため、ラインをフリーの状態にして磯を走り、なるべく魚と正面に対峙できるようにする。今度は右に走ったため、またラインをフリーにして今度は右に走り、最初の場所に戻ってファイトを続行する。

ポンピングを続け、足元から10mくらいの位置で魚を水面に浮かせることに成功。Markが「15kgくらいありそうだ!!」と告げる。しかし、ここで油断してはならない。ブリと違い、ヒラマサやカンパチは一度浮いてもまた激しく突っ込むからである。そして案の定、このキングフィッシュもまた強烈な突っ込みをみせた。磯に突っ伏さないように必死に耐えていると、「フッ」と嫌な感覚が。。

信じられないことにフックアウトである。

突っ込みに耐えた状態でのフックアウトだったため、後ろに引っくり返りそうになってしまったが、後ろにいたMarkが支えてくれたため大事には至らなかった。

それにしても、残念極まりないバラシである。掛かりが浅かったのか、掛かりどころが悪かったのか。。。運が悪いとしか言いようがない。

シャチの背びれ。イルカは日本でも何度も見ているが、さすがにシャチは初めてである。
一人だったら帰れないような気すらする。
その後もキングフィッシュが回遊することを信じ、ひたすらポッパーを投げ倒すが、魚の気配は遠のいてしまった。さらに、なんとシャチの群れが一番近いときで200m付近まで近づいてきた。日本で野生のイルカやスナメリは見たことがあるが、さすがにシャチは初めてである。そのデカさにビビっていると、「この磯からクジラも年に2回くらい見る」とMark。さすがはニュージーランド、陸も海も、大自然がそのまま残っている。

午後に入って雨が降り、かなり過酷な状況下、夕方6時までひたすらGTタックルを振り回し続けたが、キングフィッシュの回遊はなかった。ひさびさにGTタックルを振り回したため体の疲れが酷いが、Motelに戻るためには、雲が掛かった山を歩いて越えなければならないのであった。

ボロボロの状態でMotelに到着後、自分は濡れたタックルと衣服を片付け、Markは夕食の準備をする。今晩のディナーは、Markが釣ったマオマオという青い魚のムニエルである。この魚、刺身がかなり美味しいそうであるが、ムニエルもかなり美味であった。疲労回復のために腹一杯喰い、翌日に備えて早めの就寝となった。

タックル1
ロッド シマノ オシアGT 97RS
リール ダイワ ソルティガZ 6000GT
ライン バリバス アバニGT 8号(100lb)
リーダー バリバス ナイロン 80号(220lb)
ルアー カーペンター シーフロッグ120
タックル2
ロッド ザウルス GT-Expedition 10
リール シマノ ステラ16000H
ライン よつあみ ウルトラキャストマン 6号(86lb)
リーダー デゥエル フロロ45号(120lb)
ルアー MCワークス キラージグ100g
GL工房 ツルジグ120g etc.