自分にとって2度目、いね嫁にとって初となるNew Zealand遠征。超大型のキングフィッシュ(ヒラマサ)を磯から獲るために超えなければならない障壁の中で、最大の壁となって我々の前に立ちはだかるのがLottin Pointへのアクセスである。殺人的な山道を、15kg以上の荷物を背負って歩き続けなければならない。本格的な登山家から見れば大した山ではないかもしれないが、単なる登山と大きく異なる点は、現場に到着した直後からGTタックルを休みなく振りつづけ、場合によっては20kgを超える猛魚と相対せねばならないということである。これを連日続けるだけの体力と気力を身に付けておかねば、ロックショアからのキングフィッシュに挑戦する権利すら得られない。
|
| 相変わらず『小せぇ!』としか言いようがない国内線の飛行機。 |
|
| Sanford夫妻が経営するOceanside Apartments。目の前はビーチ。写真で見る以上に素晴らしいMotelである。 |
長旅の疲れも取れぬままに起きた、New Zealand最初の朝。重力に服従しかける目蓋を遮るように目を擦り、窓の外を覗く。雨は上がっているようだが、波風はそこそこあるように思える。正直釣りが可能かどうかは微妙なラインではあったが、釣り場へのルートを明確にしておきたい思いもあり、まつさんと2人で出撃を決定。いね嫁は食材の仕込みなどをし、3日目以降の釣行へ備えることになった。
宿から30分ほど車を走らせ、Lottin Pointの入り口へ。果たして登山家なのか釣り人なのかわからない格好で、まずは山への入り口を探す。ほどなくして道が見つかり、ひたすら山を登る。一応、人が通った跡があるので、それに沿って歩いていく。だが、30分ほど歩いた地点で違和感を感じる。『…こんな道通ったか?』
3人の中でLottin Pointへ徒歩でアクセスしたことがあるのは自分だけなので、自分の記憶だけが頼りである。だが、今歩いている道は記憶にない。かといって、途中で分かれ道があったわけでもない。半信半疑のまま山道を歩いていくと、案の定見覚えのない場所に出てしまった。目的地は遥か上。やはり途中で道を間違えているようなので、半分ほど戻ってみるがやはり分かれ道らしきものはない。仕方がないので、道なき道、急坂を手を付きながら登って無理矢理目的地に到着。しかし、この目的地とはあくまでも全体の行程の半分に過ぎない。ここからさらに50分ほど山を降り、磯伝いに歩き、やっと釣り場に到着するのである。
|
| 3時間近く彷徨い続け、ついに見つけたルート。だが、釣りは不可能という現実に、抗い難い脱力感が襲う。 |