- vol. 1 -

Prologue

GTや大型青物、シイラを狙うようになってから、『もうシーバスとかどうでもよくなったでしょ?』とよく言われるのだが、実際にはそんなことはなく、今でも定期的にシーバスゲームを楽しんでいる。この魚の魅力は、近郊で比較的大きなサイズが狙えることと、何といってもその奥深さだと思う。ただ釣るだけならばそう難しいとは思わないが、型を求めだすと迷宮に迷いかねない。なんとも不思議な魅力を秘めたターゲットである。

ソルトルアーを本格的に初めて6年になるが、恥ずかしながら未だ90upを上げていない。唯一、1999年12月に確実に90を越えていると思われる(あるいはメータークラスか?)モンスターサイズに遭遇したことがあるが、当時ソルトを始めたばかりの自分に太刀打ちする術はなく、テトラにリーダーを擦られて完敗を喫した。

悔しい思いを胸に秘め続けて早6年。今年こそ、無念を晴らす日が来るのか…

崎山さんがゲットした82cm。100Lクーラーにすっぽり。これが90クラスだと尻尾が曲がる。アフタースポーンの個体だが、コンディションはかなり回復してきていることが伺える。
Season-in

例年になく寒い冬だった2005年1〜2月。それが3月になり一気に春の兆しが出始め、ランカーシーバスの匂いがしてきた。『今年は90upを釣る!』と意気込んでいる技工士さんとタッグを組み、仕事帰りに出撃を繰り返す。2月に様子見にきたときには、まだまだ風も冷たく、魚の気配はほとんどなかったが、3月最初の釣行では魚の反応を得ることができ、いよいよ本番という雰囲気になってきた。

翌日はさらに暖かく、いかにも魚が出そうな気配がムンムンしていたのだが、予想に反して出ない… それでも粘り続けていると、現場で落ち合ったみのさんが『おりゃぁ!』と雄たけび。ランカーか?と周りは色めき立つが、魚は水面を滑るように寄ってくる… タモを入れるまでもなく抜き上げたのは60cmクラスだった。

と同時に、やや離れたポイントに入っていた崎山さんからTEL。『やっと出ました〜82ですぅ〜』 崎山さんは前日も同じポイントで同クラスをバラし、『うがーー!×6 ばらしたーー!あーー!』という魂の叫びメール(笑)を送ってきていただけに、この一本は相当慎重に獲ったようだった。しかし、翌日に即結果を出すあたり、さすがである。

My turn

満足。
さて、そんな熱い連絡を受けて黙っていられるほど大人しい自分ではない。すぐに崎山さんのいるポイントに一人車で移動し、ヒットパターンを聞いてから横で竿を出させてもらう。到着と同時に横風が強くなるが、沖の潮目を丹念に攻め続ける。

ただひたすらにキャストを繰り返し、ただひたすらにリトリーブを繰り返す。シーバスがこの潮目沿いに回遊し、自分のルアーがシーバスの前を横切ることをひたすら信じ投げ続ける、典型的な回遊待ちスタイル。これ以上の場所移動は一切不要。一点集中。自分が今いるポイントが、現時点で最高確率ポイントに違いないのである。

キャストを続けて1時間ほど経っただろうか。漆黒の闇の中で、ラインに伝わる『グンッ』という感触。一瞬、時が止まったようなこの感覚。反射的にアワセを入れ、魚の重みを感じてからフックアップを確認し、崎山さんにヒットを告げる。やはり潮目のど真ん中でのストライク。フッキングに違和感を覚えた相手は、エラ洗いを一発かました後、流れに乗って一気に走る。ドラグを効かせランをしのぎ、寄せに入る。途中、ブレイクのあたりで軽く締め込まれ一瞬ヒヤリとしたがなんとかかわし、手前まで寄せたところで崎山さんにハンドランディングしてもらってゲームセット!!

実に2年ぶりの80台。納得の一本である。
メジャーを当てると、ジャスト80cm!! 久しぶりの80台なので素直に満足。その後もまだ魚が出そうな気配はしていたのだが、雨が降ってきたためこれで今日は終了とすることにした。撤収の準備をしていると、みのさんと技工士さんが移動してきた。魚を見せびらかして大満足(笑) 今後の展開に関して軽く立ち話をし、帰宅の途についた。

tackle
rod: ZENITH W.A. Genesis 100 might-5
reel: SHIMANO 95STELLA 5000DH
line: DUEL X-WIRE #1.5(22lb)
leader: VARIVAS Shock Leader Fluoro Carbon 30lb
lure: TACKLEHOUSE M-168 チャートバック

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