--- vol.6 ---
Periodicity
前回のレポートの翌日、Jerremyくん、丸山さん、福上さんの3人はこの地を後にした。そしてその2日後、今度はベテランショアGT師の飛行船さんが乗り込んできた。ここ数日の傾向を飛行船さんに聴かれ、ズバリ「二日おきです」と答える。理由は定かではないが、ここ数日、一日おきに魚が入ってきているのである。
| 初日: | GT42kg。ベイトそこそこ。 |
| 二日目: | ベイト入らず死の海。 |
| 三日目: | ベイトぼちぼち。サメがうろちょろ。 |
| 四日目: | 再び死の海。 |
そして今日が五日目 − 第六感。今晩は何かが起こる予感を感じずにはいられなかった。
Looser
日没から1時間。やはり今日はベイトの気配がある。数も三日目より多いように感じる。だがGTのボイルは皆無と言っていい状況。ベイトが追われている音もしない。
しかし今日は第六感が冴える。水中に気配を感じる。奴らは、息を潜め、しかしその目を鋭く光らせ、海中深く潜んでいる気がしてならない。いや、確実に奴らはいる。直感的にそれがわかる。こういう日は必ず『何か』が起こる。。
トップに飛び出す活性の高い魚がいないかどうか、フローティングポッパーでチェックをかけてみるが、反応はない。そこで、技工士さんのハンドメイドポッパー(プロト)を取り出す。このポッパー、本来はフローティングで設計されていたのだが、タダ巻きするとミノーかと思わせるような綺麗なウォブリングをすることがわかったため、昨日ウェイトを追加してシンキングにチューニングしたのだった。これを思いっきりブチ投げ、10秒ほどカウントダウンしてタダ巻きで攻めてみる。
10投目くらいだったろうか。水中のポッパーが海面まで浮き上がった瞬間、バイトがあった。距離が足元20mくらいだったため、ラインを送ることができずフッキングには至らなかったが、戦術は間違っていないことが確認できた。
今度は、さらにボトム近くまでポッパーを沈めてみることにした。5秒、10秒、15秒、20秒… そろそろ着底というときにラインスラックを取り、リトリーブを開始すると、リールを一巻きしたところでいきなり喰ってきた!!
3発のアワセをくれてやると同時に、スプールが悲鳴を上げ始める。バットエンドをギンバルにセットし、戦闘開始!! 奴のランには一点の迷いも感じられない。そう、奴は沖のリーフ目掛けて一直線に爆走している。
ストラクチャーを発見した魚は、普段とは比較にならない力を発揮する。例に漏れず奴も必死だ。11kgのドラグテンションもお構いなしに走り続けている。それにしてもこの闘い、こちらの分が相当に悪い。ヒットしたのがボトムである上に、着水直下でのヒットであるためリーフまでの距離がかなり近い。このまま走らせると根ズレのリスクが高すぎるため、スプールを抑えて奴に更なるプレッシャーを掛けるが、一向に止まる気配すらない。
この時点で相手がかなりのサイズのGTであることをすでに察していた。相手の力量が分かるだけに、こちらも焦る。もうリーフがすぐそこに迫り来ていると思われるとき、これまでにない強さでスプールを掴み勝負に出たのだが…
「ブチッ」
ラインブレイク。完敗。軽い目眩がする。実を言うと、純粋な引っ張り合いでGTに切られたのはこれが初めてだったため、精神的なショックが相当大きい。駄目だ。こんな釣りをしているようじゃ、ショアから50kgオーバーなんて絶対無理だ。
Winner
精神的ショックから立ち直れないまま、しばし立ち尽くす。口をついて出るのは未熟な自分への恨みの言葉ばかり。情けない。だが、夜明けは刻一刻と迫り来る。限られた時間を最大限に使うため、ラインシステムを組み直し、仕切り直しを図る。

飛行船さん@綱引きファイター(^^)
しかし、一度失った流れを取り戻すのは難しい。事実、次のヒットは自分ではなく飛行船さんだった。たまたまスローテーパーなウルアで掛けたため、まずは綱引きファイトである程度寄せ、近くにきたらロッドを立てて浮かせに入る。さすがに安定したファイトを展開している。
なんなく魚を浮かせ、ネットイン!! 揚がってきたのは、34kgの良型GT!!

飛行船さんのGT34kg。肉厚でカッコイイ魚体だった。
飛行船さんのGTをリリースしたあとは、GTの気配は消え、ギンガメがルアーにちょっかいを出してくるに留まった。これまでのセオリー通りなら、明後日が最後のチャンスとなるに違いない。そのとき、雪辱を晴らせるチャンスが来るだろうか。。。
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| 飛行船さんのヒットルアー、ツナペン(旧タイプ)。某社のフックは思いっきり伸ばされていた。 | 自分のトビペンにアタックしてきたギンガメ。 |
| タックル | |
| ロッド: | スミス WRC88C/40 |
| リール: | ダイワ ソルティガZ6000 |
| メインライン: | よつあみ ウルトラダイニーマ8号 (100lb) |
| スペーサー: | よつあみ パワーハンター30号 (220lb) |
| リーダー: | 山豊テグス ナイロン80号 (240lb) |
| ファイティングリーダー: | よつあみ シーハンター80号 (330lb) |
| ルアー: | Extreme プロトタイプポッパー ザウルス トビペン180シンキング |