ショアGT遠征2006

- vol. 1 -

Locating GT by Intuition

若頭がゲットした7kgのカスミ。なかなかの良型。
今年のファーストGTはコレバリー7kgだった。
サイズの割にはなかなかの引き。
個人的な今年の一大イベントといえば、前レポートでも紹介したNZ遠征。精神力、財力、時間を最大限に費やしての遠征だっただけに、帰国後は燃え尽きた感があったのは事実。だが、下手な感傷に捕われていては季節の流れに取り残されてしまう。帰国後3日でGTモードトップギアへとシフトチェンジし、休む間もなく遠征に繰り出した。

現地到着後、まずは昼磯を攻める。実績のあるポイントを重点的に攻めていくが、干潮と重なってしまって水深が浅く、さらには時化で磯の先端まで出られないという悪条件。これでは、釣果は望むべくもない。一旦車に戻り、潮位が上げてくる夕マズメを狙って再度磯に入るが、さらに強くなる波風に身の危険を感じ、磯は切り上げて夜の堤防に勝負を賭ける。

これまで散々通い詰めて得たデータから、今回の釣行は「まず100%釣れる」との確信に近いものがあったが、天候の悪化を読みきれていなかった。予報では風4m/s。だが、実際にはどう控えめにみても8m/sは吹いている。やはり最近の天気予報は当てにならない。うねりを伴い、内海も外海も荒れたい放題である。ベイトの姿も見えない。これはなかなか厳しい戦いを強いられそうである。そんななか、同行した若頭が7kgほどの良型のカスミアジをゲット。ふむ、どうやら魚がいないわけではないらしい。

視覚に頼ることができないナイトゲームにおいて、大きな武器となるのが聴覚である。自分は聴覚そのものが人より優れているわけではないが、音を処理する能力が他人よりやや優れているようで、ベイトが追われたり、フィッシュイーターがボイルする音をかなり早く聞き分けることができる。この能力(というほど大げさなものではないが)のおかげで、他人よりも先に魚の位置を把握でき、結果、ルアーをいち早く正確に打ち込むことで釣果を上げてきた。だが、この日はあまりに風が強く、音を聞き分けるもなにもあったものではない。耳にも目にも頼ることができないとき、アングラーに残されたセンサーは直感のみである。

GTに限らずどんな釣りでも、直感はその釣りをやり込むことでかなりの精度を発揮するようになると、自分は考えている。昨年くらいから、例えボイルがなくてもGTの居場所が大体わかるようになってきた。言葉では上手く説明できないが、釣れるときは大体”釣れそうな匂い”がする。そして今回も、案の定!といった場所で喰ってきた。あっさり揚がってきたのは、7kg程度のチビGT。小型もいいところだが、とりあえずのファーストフィッシュに一安心だ。

相変わらずの強風だが、まだまだ釣れそうな”匂い”が充満している。8m/s強の風に向かって、力の限り遠投する。堤防際は打ち返しの波で掻き回されているため、1mでも沖へ投げないと勝機はない。強風&うねりという悪天候を克服するために投じているのは、ハンマーヘッドの泡舞E-カップ。飛行姿勢がいいので飛距離も出て、アピール力も高く、水中でのバランスもいいので使いやすい。あらゆる面で「安定」しているポッパーである。数投目、着水後のファーストポッピングでヒット!! やはり遠めに魚が溜まっている証拠だ。

先ほどの7kgよりは大きいようで、ドラグもそこそこ出て行く。リフトに入ったときに感じる重みはさほどではないが、突っ込みの鋭さはなかなかのもの。所謂「元気な魚」というやつである。しかし、このサイズに手こずっていては話にならない。堤防の角に向かう相手の頭を無理矢理こちらに向け、落としダモで無事ランディング!!

17kgのGT。大きさの割には楽しませてくれたので満足。写真を数枚撮って、海に帰ってもらった。このサイズであの引きならば、40kgクラスまで成長したときには凄まじいパワーを発揮するだろう。

この直後、同行のみのさんに2回続けてバイトがあるが、惜しくも逃してしまう。ちなみにみのさんのヒットルアーもE-カップ。この悪天候では、他のルアーじゃ正直釣りにならないのだ。

ほどなくして、今釣っている場所では釣れそうな”匂い”がしなくなってきた。内海側に移動し、漆黒の海を見つめながら、直感を働かせる。…。いる。絶対いる。”匂い”がプンプンがする。

そして3投目。ポッパーが残り30mの距離まで近づいたとき、「ズボッ!」という捕食音と共にGTが出た。完全に読み通りなので特に驚くこともなく、冷静にアワセを入れてファイト開始。外海に走られると厄介だが、相手も地形を熟知しており、堤防の角にラインを巻こうと先端側に頭を向けて抵抗している。リールでちんたら巻いていては埒があかないので、自分自身が横歩きで堤防の付け根側に移動し、魚をセーフティゾーンまで強引に引きずっていく。ここまでくれば、自分の勝ちだ。あとはポンピングで魚を浮かせて、ランディング完了!!

20kgのGT。とりあえず20kgあればまぁいいかな、ってことで写真撮ってリリース。

さらに風が勢いを増してきたので、泡舞G-カップにチェンジ。フック込みで230g超のこのポッパーを、9.7ftのロングロッドでブチ投げる。時間と共に薄まりつつある”匂い”を直感という鼻で嗅ぎわけ、ピンポイントキャスト。果たして、結果は速攻で出る。2ポッピング目でバッチリヒット!! 今日は勘が冴えに冴え渡っている。さきほどより強いロッドを使っているので、魚が浮くのも早い。やはり、(アングラーが耐えられる範囲で)強いロッドを使ったほうがファイトは楽だと改めて認識する。

15kgのGT。サイズに不満は残るが、完全に狙って釣っているので充実感はひとしおだ。

この魚をリリースしたあとは”匂い”が消えてしまい、案の定そのまま何も起こらずに朝を迎えるに至った。相当タフなコンディションだったが、経験・読み・直感・道具・技術のすべてが噛み合うことで、一晩で4本という結果を得ることができ、最高の形でショアGTシーズンのスタートを切れた。

タックル1
ロッド 六畳工房 Landbase Addiction 900
リール ダイワ ソルティガZ6000
ライン バリバス アバニGT8号(100lb)
リーダー ナイロン60号(200lb)+ナイロン100号(300lb)
ルアー ハンマーヘッド 泡舞 E-カップ

タックル2
ロッド 六畳工房 Landbase Addiction 970
リール ダイワ ソルティガZ6000+6500スプール
ライン よつあみ ウルトラダイニーマ8号(100lb)
リーダー ナイロン60号(200lb)+ナイロン100号(300lb)
ルアー ハンマーヘッド 泡舞 G-カップ