ショアGT遠征2007

---vol.01---

磯GTという酔狂

ボトムでヒットしたカスミアジ4kgくらい。ヒット直後の締め込みはなかなかのもの。
慎重に手前の根を避けながらリフティングするいね嫁。
険しさと壮快さ。この2つが高次元で両立する【磯】というフィールド。磯は最もアングラーの技量を問うフィールドである。磯の釣果に偶然はない。すべてが必然。そんな磯で大型回遊魚を狙うとなると、釣りはさらにマニアックかつ困難になる。その難しさがたまらなく魅力に感じてしまう自分は、きっと重症なのだろう。

やっとのことで晴天とベタ凪に恵まれ、目標とする磯に上がるチャンスを得た。ターゲットはGT。これを磯からのルアーキャスティングで獲るという、酔狂な遊びである。自分、いね嫁、Jerremyの3人パーティ。いね嫁のターゲットはカスミアジだ。

初めて入ったこの磯は、文句なしの超一級。足元からドン深で、沖から潮がガンガン当ててくる。同行したJerremyくんと自分は、そのロケーションを一瞥しただけでニヤケっぱなしである。磯師というのは、いい磯に上がれただけで半分は満足してしまう生き物なのである。

ドン深のロケーションということで、自分とJerremyくんはポッパーでゲームを開始する。ボトムの根に潜むGTを引きずり出すイメージ。だが、ヒットの気配はない。数投で「こりゃ違うな」と判断し、ジグタックルに持ち換える。その一投目、ボトムでひったくるようなアタリ! ヒット直後は強烈に締め込まれたが、浮かせにかかると重さはそれほどでもない。浮いてきたのは4kgくらいのカスミアジ。同サイズならGTよりも引くだけに、侮れない相手だ。どうせならいね嫁に釣れて欲しかったが、何はともあれ幸先よいスタートである。

10分ほどして、ジグを巧妙にスライドアクションさせていたいね嫁にもヒット! 重量感はあるが、回遊魚のような鋭い突っ込みはない。安定したファイトののち上がってきたのは、良型のアカジョウ(バラハタ)!

このアカジョウを皮切りに、魚の活性が一気に上がる。沖からの潮に乗って、巨大なダツやバラクーダが次から次へと磯際に入ってくる。ヒットシーンが完全に見えているので、アワセを入れずにやり過ごすが、ルアーにガンガン当たってくるのを見るだけでもなかなか楽しい。

一人だけ魚を上げていないJerremyくんは、堪りかねたのかプチ場所移動。そして、その直後にヒット! その様子を離れた場所から見ていた自分は、ランディングをサポートするために慌ててダッシュ。自分が到着したころには魚はほぼ浮いており、リーダーを掴んでランディング成功!

磯の横に発達するリーフ際から出した、7kgくらいのGT。このサイズでも磯から上げるのは一苦労である。リーダーをザラザラにされたJerremyくんがノットを組みなおしている間に、自分も同じポイントに入る。相変わらずガンガン当ててきている潮のど真ん中にミノーを打ち込むと、後ろから5kg前後のGTが5〜6匹凄いテンションで追ってくる!ルアーの取り合い状態でなかなかヒットしないが、足元15mまで来たところでやっとヒット!

そのまま一気に抜きあげたのは4kgくらいのGT。サイズは小さいが、とにかく魚の活性が高く楽しくて仕方がない。

そして、この日のクライマックスが訪れた。自分の右で投げていたJerremyくんのルアーの先から「グァブワッ」という音。瞬時にそちらを振り向くと、ルアーの後ろに豪快な水柱が数本立っている。20kgオーバーのGTの群れ(!)がJerremyくんのルアーを追い回しているのである。Jerremyくんの「デカイ!うお、喰わん!乗れっ!」という声が磯にこだまする。その直後、けたたましいドラグ音が死闘の開始を告げる!!

極限まで腰を落としてファーストランを耐える。写真ではわかりにくいが座り込んではいない。あくまで中腰!
ヒットさせた場所の足場が悪かったので、速攻で高台に登りファーストランに耐える。20mほど走ったあたりで一層締め込みが厳しくなり、腰を極限まで落として引きに耐えている。根競べの末、ファーストランを止めることに成功。魚の進行方向に合わせて、磯の上を走って移動する。移動中は、魚の急激なランに備えてラインをフリーにしておく。

ランディングに備えて自分も移動する。魚は順調に寄ってきているが、ラインをフリーにした影響で足元の根にラインが食ってしまっているようだ。ここで一気に引っ張ってもバチンと切れるだけなので、じわ〜り、じわ〜りとラインを回収している。最後、リーダーのノット部が根に引っ掛かって動かなくなってしまったが、このタイミングで一瞬「ふっ」とテンションを抜くことにより根から離すことに成功! ある程度魚を沖に泳がせてから再びリフティング。今度は魚が根に入る前に浮かせることに成功し、ついにランディングへ。

しかしここで問題発生。用意していたフライングギャフが想像以上に使い辛い。普通のギャフであれば100%入ったと思える手ごたえでも、ギャフの部分が動いてしまって入らないのである。ギャフ入れには自信がある自分であるが、これはダメだと悟り、ハンドランディングを決意!

波が上がるタイミングを見計らって、エラに手を入れる。ここで一気に引き上げようかと思ったが、波が下がったので一旦そのままの状態で耐える。そして、尻尾に持ちかえつつ、エラをJerremyくんに持たせ、磯の上に引き上げる!

約25kgのGT!! 夜の堤防と違い、昼の磯で見るGTは格別にカッコいいものがある。そして、地上も海中も障害物だらけの磯で獲ったという事実は大いなる称賛に値する。Jerremyくんおめでとう!

このあとも魚の反応は続き、今度は自分がリーフ際から5kgくらいのGTを引きずり出す。いね嫁も、ついに磯際で念願のカスミアジをヒットさせるが、足場が悪かったこともあり突っ込みに耐えているときにメインが根に擦れてブレイクしてしまった。

こうして今回の磯GTは終了。自分といね嫁は次回に課題を残す結果となったが、それにしても最高に爽快な釣行だった。また近いうちに挑戦する予定である。

タックル1(いね)
ロッド MC Works' レイジングブル100XR-2
リール ダイワ ソルティガZ6000
ライン よつあみ ウルトラキャストマン 6号
リーダー ヤマシタ ニュークロー40号
ルアー UZU 俺のシャバジグ120g アナアキ包丁
タックルハウス K-TEN BlueOcean 175S

タックル2(いね)
ロッド 六畳工房 Landbase Addiction 900
リール ダイワ ソルティガZ6000
ライン よつあみ ウルトラジグマン 8号
リーダー ヤマシタ ニュークロー60号
ルアー タイドプール アゴペン100g

タックル(いね嫁)
ロッド ダイコー プレミア PMRJ-92MH
リール ダイワ ソルティガZ4500
ライン よつあみ ウルトラキャストマン 3号
リーダー ヤマシタ ニュークロー24号
ルアー ダイワ MMジグ80g
デュオ ラルスミノー