昨年から行っているMC Works' RB938XXの実釣テスト。昨年ファーストサンプルを使用して得たデータを元に、新たに数本のテストモデルが完成。釣行前に曲げてみたところ、その中の一本(フォースサンプル)が出色の出来であり、自分が想像する製品版のイメージにかなり近いものになっていた。あとは、実釣で自分の感触が間違っていないことを実証できれば、完成にぐっと近づくこととなる。フォースサンプルに加えて、主にペンシル用に開発されたソフトティップなセカンドサンプルの計2本を持ち込み、久々に「本気の本気」で堤防GTに臨む。ワンナイト釣行だが、自分の前にいる魚を片っぱしから掛けまくり、可能な限りのテストを行う意気込みで、漆黒の海と正対する。
日が暮れるにつれ降り出す雨。雨足は次第に強くなる。カッパを着込み、滑りやすくなった足元対策のため磯靴を装着。まずはフォースサンプルで大口径ポッパーを打ち込むが、反応はない。そこで、セカンドサンプルに持ちかえ、耽々とペンシルを打ち込む。雨も風も酷いが、この手の環境には慣れているので特に気にならない。
研ぎ澄まされた感覚で、大雨の中でも水面の僅かな変化を察知し、数投以内でのヒットを確信する。ヒットすることが事前にわかっているため、心は無風の湖面のように穏やかで、落ち着いている。そして、4投目でヒット。予定通りにファーストランが止まり、寄せに入る。ここからがロッドテストの本番であるが、セカンドサンプルはバットに対してティップ〜ベリーが弱いため、パラボリックに曲がらずファストテーパーになってしまっている。大物釣りにおいてファストテーパーなロッドほど辛いものはない。事実、自分の感覚だと3分くらいで水面まで上がるはずのサイズにも関わらず、ファイトに5分以上の時間が掛かってしまった。
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GT 20kg。ちゃちゃっと写真を撮り、素早くリリース。そして、その10分後に撮った写真がこれ↓
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GT 25kgをキャッチ。先ほどのGTをリリースしたとき、沖に魚の気配を感じたため即キャストしてヒットしたものである。ルアーを付け替える暇がなかったため、やはりセカンドサンプルでの釣果。魚の重量が5kg増した分、さらにきついファイトを強いられてしまった。というわけでセカンドサンプルは没。魚はちゃっちゃとリリース。
次はフォースサンプルを試す。180g程度の大口径ポッパーが最もキャストしやすいロッドだが、160g程度のペンシルでもなかなかの飛距離が出ている。一時魚の気配が薄れていたが、1時間ほど経った頃から再び"匂いが充満"してきた。この感覚を掴むとヒットするのはほぼ間違いなく、あとはサイズの問題となる(残念ながら自分の感覚もサイズを選べるほどまでには発達していない)。テストのためには30kgくらいの魚が欲しいところだが、果たしてうまくいくかどうか。
希望は叶う。今度ヒットした魚は、出方からして一回りサイズが良さそうである。かなりリーフエッジに近いポイントで掛けたため、ヒットと同時に堤防上を走ってリーフエッジとの角度をキープする。魚が止まったあと、リフティングに入って驚いた。ファイトが圧倒的に楽なのである。このパラボリックなベンディングカーブは(自分の)理想に非常に近い。途中、リーダーが根に擦ったり、魚が障害物に向かって走って横向きのファイトを強いられたりしたが、ファイト中に体にかかる負荷が小さいので無理なく対応ができる。かといって、曲がるだけ曲がって魚が浮いてこないようなロッドではない。相手は沖20mあたりで早々に浮いてしまった。浮いた魚をそのまま寄せて、あっさりネットイン。
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GT 30kg。過去に釣った同サイズと比べても、最も楽で余裕のあるファイト。7〜8ftのボートロッドならまだしも、9.3ftでこのファイト時の負担のなさは特筆である。飛距離とファイトを高次元で両立できるロッド(フォースサンプル)の登場に、万感の思いが去来する。テストに付き合ってもらった魚に感謝の言葉を述べてリリース。
ロッドのテストがほぼ完了したため、ルアーのテストをしてみる。普段は磯で使っているハンマーヘッドの飛びっ子123をフォースサンプルに装着。ロッドのパワーからするとルアーウェイト(120g)はやや軽いのだが、元々飛距離が出る形状であるため、風の影響がなければ十分に飛ばせる。ルアー変更後、3投目でヒット。夜堤防でもまぁ釣れるだろうとは思っていたが、それを即座に実証した形である。
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GT 20kg。ロッドに関しては、ファイトは相変わらず「楽」の一言。写真を撮ってリリース。
さて、すべてのテストが終わったので、ここからは自分の趣味で釣りをやってみる。いつも一晩4本止まりであるため、5本目を目指してキャスト再開。一度ルアーの後ろで魚が出たが、残念ながらミスバイト。その後は魚の反応はなく、結局この4本で終了となった。
このフォースサンプルをもって、RB938XXは製品化の目途が立ったと考えている。堤防GT専用ロッドという超マニアックなこのロッドが今後どのような物語を紡いでゆくのか見守っていきたい。
| タックル | |
| ロッド | MC Works' レイジングブル938XX(プロト) |
| リール | ダイワ ソルティガZ6000 |
| ライン | よつあみ ウルトラジグマン8号 |
| リーダー | ヤマシタ ニュークロー60号+100号 |
| ルアー | ハンマーヘッド 飛びっ子123など |