--- vol. 12 ---

10〜11月中旬にかけては、どこに行ってもヤズの数釣りに終始。いね嫁もヤズは相当釣った。
The HIRASU quest

『磯からデカマサを獲る』
ただそれだけを見据えていた2005年秋〜冬シーズンだったが、蓋を開けてみれば近年稀に見るヒラス絶不調。ショアはおろかオフショアさえもパッとせず、漁師までもが今年はヒラスが少ないと嘆く散々な状況となってしまった。

春のヒラスも不調だったことから、秋シーズンも厳しい闘いになることはある程度予想できていた(それにしても予想以上の不漁っぷりだったが)。だから、1%でも可能性を上げるため、まだ早いと思われる時期からガンガン磯に乗り込み、ただひたすらロッドを振り、ヒラスのアタリを求めた。

とにかく青物の数が少ないため、旬の情報はほとんど入ってこない(というかロクに釣れてない)。したがって、過去の釣果情報を参考に、天候と潮からその日最も可能性が高いと予想されるポイントを絞り込み、実釣を重ねるという戦略を展開する。

10〜11月上旬は各地ともベイトの気配が色濃く見られたが、やはり青物は少ないようで、例年ならあちこちで見られるヤズのナブラも少ない。いつもなら適当に投げても当たってくるヤズも、潮を読んで魚が溜まる場所を見抜いてピンポイントで攻めないと当たらない激渋状態である。

しかしお陰で、魚が溜まるポイントを見つける眼力は相当養われた。あとはヒラスの回遊があるときに磯に立つだけである。

The fiercest bite I ever had...

磯マルは下へ下へと突っ込むので青物と勘違いしてしまう。
秋に入っても好天続きで水温が高く推移したためか、なかなかヒラスの回遊は見られなかったが、時化後で水温が低下した11月中旬、ついにヒラスがショアラインに入ってきた。それも、超弩級のサイズが…。

その日はいね嫁と2人で沖磯に乗り込んでいた。まだ薄暗いうちからタックルをセットし、マズメの一発回遊を狙う。前日から残るウネリと風の中でしっかりと底をとるため、俺のシャバジグ100g ブルーピンクを選択し、ボトム〜中層をシャクってくる。3キャスト目、ジグの着底と同時にドスっとヒット!! レイジングブル100XR(プロト)でゴリゴリ浮かせて、瀬際の突っ込みも強引に止めてそのまま磯の上に放り投げるようにぶり揚げてみると、グッドプロポーションの磯マルである。

その後はアタリもまったくないので、瀬代わりして仕切り直し。潮が逆に流れているので、潮変わりまで昼寝して時合いを待つ。昼1時、いい潮が流れ始めたのでキャスト再開。チャクラジグ デルタ80g チャートバックで、ここと絞ったポイントをネチネチ攻め続ける。1時間ほどシャクっただろうか、『それ』は突然やってきた。ボトムから5シャクリほどしたところで、腕を真っ直ぐに伸ばされてしまうほどに猛烈なアタリが襲う。余りにも想定外に強烈なアタリだったため、体が咄嗟に反応できず、アワセを入れ損なってしまった。頭のどこかで勝手に"磯から狙うヒラスは10kgまで"と決め付けてしまっていたようだが、あの魚はそれをさらに上回るサイズだったことを、今もこの手に鮮明に残る感触が伝えている。

これで完全に火が付いてしまい、夕マズメまで狂ったように投げ続けたが、文字通り後の祭り。その日は二度とアタリはなかった。

続いて翌日。昨年良型のヒラスを2本バラした瀬に上がるが、いつもと潮の流れが違い、見たこともない方向から潮が当たってくる。初めて見る流れに戸惑いながらも潮を読み、一番可能性が高そうな場所をいね嫁に譲る(昨日ノーバイトだったので)。昨日のヒットを念頭にチャクラジグ デルタ60g ピンク/イエローを投げさせていると、読み通りにヒラスがヒット!! 渾身の力を込めてヒラスを浮かせようとするいね嫁だったが、力負けして根に入られてしまった。そこで自分がロッドを受け取り、騙し騙しヒラスを誘導し根から外すことに成功するが、長引いたファイトで口穴が広がったのか、ポンピング中にポロリとバレてしまった。

With the NAMARI fighter A-G

ナマリファイターA-G。抜群の集魚力(?)とフカセ&フライで鍛えた流れの読みで、磯の青物を根絶やしにする変態釣り師。ヒラス不漁のこの年に、3kg以下とはいえショアから12本のヒラスを揚げているのはかなり凄い。彼もまた今年、超大型ヒラスを掛けるもヒットと同時に一気に根まで持っていかれ、あえなくリーダーブレイクという悔しい思いをしている。

自分がほんの10分前までやっていたポイントでA-Gさんが出したヒラス2.7kg 朝マズメのヒラスズキ狙いのミノーに出たヒラス2.5kg

11月後半以降、頻繁に彼と磯に出撃し、青物を求めて各地を転戦。あまりにも青物とベイトの気配が薄いホームグラウンドを捨て、遠征に繰り出した。A-Gさんがキャストした朝マズメのヒラスズキ狙いのミノーにヒラスがヒットし、今日はいけるかと思わせたが、その後はパッタリ。ワンドが絡んだ美味しいポイントに瀬代わりしたあとは、青物がベイトを追って足元まで出てくるものの、ベイトが極小でルアーへの反応は最悪。シーバス用のシンキングペンシルすら完全無視される状況下、俺のシャバジグ70g ウメイロチャクラジグ デルタ80g チャートバックといったチャート系のジグには辛うじて反応あり。しかしながら、青物はジグを甘噛するに留まり、恨めしい歯型をジグに残していっただけだった。

The last battle in 2005

2005年釣り納めでゲットしたサワラ85cm 2.8kg。本命ではないが久々の獲物に溜飲を下げる。
そして12月。20年ぶりとも言われる猛烈な寒波が日本列島を襲い、九州沿岸も1週間で1℃のペースで水温が下がっていった。11月まで平年を上回っていた水温は12月中ごろには平年以下となり、一気に冬の海に変わってしまった。

そこで、天候の変化に水温が左右されにくい海域を選び抜いて釣行すると、一投目から俺のシャバジグ100g ウメイロに良型カンパチがヒット!! ソルティガZ6000で超光速ライン回収にでるが、掛けた場所があまりにも悪く、手前のブレイクラインにPE5号のメインラインが擦れて無念のブレイクとなってしまった。

その後は特に大きな動きもなく、ついに年末最終戦。ナマリファイターの面々(A-Gさん、こーのす(兄)さん、マコさん、きたちゃん)と5人で釣り納めに向かう。この日は久々の凪で、かねてから目を付けていた瀬についに乗礁を果たす。

期待に漏れず、朝から良型サワラやヒラスがジグを襲う。まず自分がいちジグ85g(プロト)で85cmと77cmのサワラをゲット!! サワラも3kg近くあると結構引くのでそこそこ楽しめる。その後こーのす(兄)さんとマコさんもサワラをゲット。さらにA-Gさん、きたちゃん、マコさんにヒラスがヒットするものの、どういうわけかすべてフックアウトしてしまった。しかしこのフィーバーモードも上げ潮時のみ。下げに入ってからは完全なる死の海と化し、そのまま終焉を迎えてしまった。

釣行回数の割にはパッとしない結果に終わってしまった今シーズンだが、そもそも難しいのが前提としてわかっているショア青物。来シーズンも人間絶対不利の状況に屈することなく、こだわりのある釣りを展開していきたい。

タックル1
ロッド: MC Works' レイジングブル100XR(プロト)
リール: ダイワ ソルティガZ4500
ライン: よつあみ ウルトラキャストマン 4号
リーダー: デュエル X-TENソルト 80lb
ルアー: UZU 俺のシャバジグ 100g,
ヤンバルアートクラフト チャクラジグ TYPE-S 90g,
同 TYPE-S LONG 80g等
タックル2
ロッド: MC Works' ワイルドブレーカー103HS
リール: ダイワ ソルティガブラスト4000(改)
ライン: よつあみ ウルトラキャストマン 4号
リーダー: デュエル X-TEN ソルト 80lb
ルアー: UZU 俺のシャバジグ70g,
ヤンバルアートクラフト チャクラジグ デルタ80g,
いちジグ85g等

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