SHORE JIGGIN'
---vol.14---
苦渋の決断とヒラスズキ
前回の
ハマチ・ヒラス捕獲劇の記憶も新しい中、再び青物ハンティングの計画を立てる。今回は、技工士さん、ナマリファイターのマコさん&きたちゃん、そしてSeawolfの16さんとパーティを組んでの出撃。
実は前日、違うポイントで青物を狙っていたのだが、午前中から北東風が強くなってきていた。夜には風は収まる予報ではあったものの、冬時期の海はウネリが残りやすいため、一抹の不安残る。今回入る予定の磯は全体に足場が低いため、少しでもウネリが残っていると波が這い上がってくるのである。
明けて午前3時半には全員集合し、目的地へと向かう。予報どおり風は完全に止んでいる。気になるウネリだが、道中見た感じはそれほどでもないように思える。目的地到着直前に『これなら大丈夫かもしれませんね』とマコさんに語り掛けるが、残念ながらその希望は霧散することとなる。
闇の中で様子を探るライトの先のその磯は、波長の長いウネリが押し寄せ不気味な雰囲気を醸し出している。離れたところからジッと様子を伺うが、闇に蠢くウネリとサラシが悪魔の手招きに見えて仕方がない。苦渋の決断。ここを諦め、別ポイントに入ることにする。冬の海では無理は禁物である。
代わりに入ったポイントはシャローエリアで、青物というよりはヒラスズキに適したポイントである。このシャローエリアに青物が入ってくることもあるらしいのだが、恐らくそれは水温の高い秋の話で、厳冬期に近い今の時期では青物は正直あまり望めない(と思う)。
ヒラはまったく頭に入れていなかったのでミノーの持ち合わせがない自分は青物用のポッパーで攻めてみるが、トップにはまったく反応なし。しかし、
いち早くミノーを打ち込んでいたマコさんが76cmのヒラをゲット!! きたちゃんも一本掛けたそうだが、バラシ。
さらに、ソフトベイトで丹念にサラシを攻めていた16さんに73cmのヒラがヒット!! このままヒラの時合いが続くかと思われたが、みるみるうちにサラシが落ちていき、結局16さんが50cmクラスを一本追加したのみであった。
ターミネーター16号
シャローポイントでサラシが薄くなってしまった上に、目立ったベイトも確認できない(ヒラスズキの口から出てきたのは極小のメゴチとエソだった)とあっては、もはやこのポイントでは望みはほぼ0%と言っても過言ではない。かと言って、不調だった秋に溜め込むだけ溜め込んだ青物への渇望は、ヒラスズキでは到底癒されるものでもない。そしてそもそも、ヒラスズキですら全員が釣ったわけではないのである。
そこで気になるのは朝一に乗れなかった磯。肉眼でも遠目に見えるその磯を双眼鏡で覗き込み、波の様子を探る。多少白波は立っているかもしれないが、磯全体が洗われている様子はないので、思い切って場所移動を決断する。いざ現場まで行ってみると、時折大きなウネリが入ってきているが、朝一に比べればかなり落ち着いてきている。とはいえかなり微妙な状態だったため、マコさんと相談するが、予報では波はさらに落ちてくる方向だったので、ウネリの様子を見ながらここでやることにした。
到着後、体調不良もあったため、自分は食事を摂ってしばし休憩。久々に晴天に恵まれ、陽光が眩しい。この磯は水深がかなりあるため、日が昇ったあともボトムを中心に探っていけば青物がヒットする可能性は高い。上げの潮がまだ残っている間が勝負だと思っていたので、休憩もそこそこにロッドを振るが、体調が思うように回復しないためまったく集中できない。ロッドを置いてまた休憩していたそのとき、背後から『ヒット!!』 声の主は、今日のラッキーボーイ16さん!!
横に走りながら抵抗するその引きは青物に間違いなさそうである。リップルのショアGTロッドを用いてのパワーファイトで上がってきたのは、3kg前後のハマチであった。やはり青物は潜んでいたのである。もし朝マズメからここでやれていれば、かなりの釣果が期待できたかもしれないと思うと何とも悔しいが、自然相手のゲームでは無理は禁物。こうなったら下げ潮にかけるしかない。
しかしこのポイントは下げの潮流が相当速く駆け抜ける場所で、この日のように大潮のときは120gのジグでも底が取れない状態になってしまう。なんとか体調が回復した自分も、16さんのハマチに触発されてジグを打ち込むが、本流の中ではどうにもこうにも釣りにくいので、流れが淀んでいる場所をピンポイントで狙い打っていくがアタリはない。やはり上げ勝負だったか…、と諦めかけていたそのとき、またしても16さんが『ヒット!!!』
さっきのハマチよりもロッドが大きくしなっており、ロッドのティップの動きから下へ下へと突っ込むファイトをしているのが見て取れる。良型のヒラスである可能性があるので、出来れば16さんに瀬際まで行ってファイトしてもらいたいところだが、未だに時折大きなウネリが押し寄せてきている。したがって、かなり下がった位置に立ち、根ズレしないようロッドを大きく立てた状態でのファイトを余儀なくされる。
ハイテンション時のブレイクで後ろに転がってしまわないように、マコさんが後ろでいつでも支えられるようにサポート体勢をとり、自分はラインの角度と沖のウネリをチェックしながら16さんに指示を飛ばす。あと少しというところでウネリが入ってきたが、逆にそれを利用して一気に磯の上に魚をズリ上げる。ナイスファイトを見せたのは、ヒラスではなく73cm、5.0kgの良型マダイであった。ショアから、しかもルアーではなかなかお目にかかれるサイズではない。これで本日4本目の獲物。ターミネーター16号恐るべしである。
このマダイも例に漏れずピンクのジグでのヒットだったため、自分もピンクのシャバジグ100gを本流に乗せ、トゥイッチを絡めたリトリーブで中層を攻めてみる。すると一度だけマダイ特有の『コンッ』というアタリがあったが、どうにもショートバイトだったためフッキングせず。マコさんにも一度当たったみたいだが、こちらもフッキングには至らなかったようだ。結局、この日は16さんのマダイを最後にゲームセット。本格的な磯からのショアジギングには初挑戦だった16さんの爆発力にただただ脱帽の一日であった。
| タックル |
| ロッド |
MC Works' レイジングブル100XR(プロト) |
| リール |
ダイワ ソルティガZ4500 |
| ライン |
よつあみ ウルトラキャストマン 4号 |
| リーダー |
デュエル X-TENソルト 80lb |
| ルアー |
いろいろ
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