SHORE JIGGIN'
---vol.15---
The Stealth Predator
まぁわかっちゃいるけれども、なかなかどうして釣れない釣りである。新年早々にハマチとヒラスを釣って以降(
vol.13参照)も、毎週のように磯に繰り出しているがとにかくアタリもカスリもしない。大きな原因としては、やはり冬真っ只中で水温が下がりきってしまったこともあるが、何よりも休みの日に時化が重なってしまい、目的の磯に入れない日々がことごとく続いたのが痛かった。それでも、
毎週磯でロッドを振らないと気が済まない体になってしまっているので(重症患者)、風裏のポイントに無理矢理入ってジグを振り回していたが、結果当然のようにボーズの連続…というありがちな悪循環に陥っていた。
そんなこんなで2月が終わり、3月に入っても毎週のごとく空回り。
果てには遠征先に向かう道中でスピード違反で切符を切られるなど、何かに憑かれているんじゃないかと本気で心配になるくらいのどん底状態。あまりにも青物が釣れないので、途中シーバスに浮気をしてみたがイマイチ燃えてこない。まぁ魚が掛かればそれなりに楽しいのであるが、どう頑張っても「それなり」の域を出ないのが正直なところ。やはり自分は今、
磯で大型青物とシバキ合いの喧嘩ファイトがしたくてたまらないようだ。
3月も後半に入ったころ、海の様子が変わってきたのを直感的に感じた。海の中から生気を、春を感じる。真冬の、鉛色の重たい海とは明らかに違い、期待させる何かがそこにはあった。浮気しかけた魂を即座に修正し、再び磯へ。オフショアではすでに春マサが当たり始めている。秋とは違い春はまとまったベイトがショアラインに入ってきにくいため、奴等がいつどこに接岸するかはまったく読めないし、情報もほぼ0に近い。だが逆に、ベイトや情報に惑わされずに自分のゲームプランを貫き通すことができる。
3月最終週、潮に合わせてベストと思われる磯に乗る。予想通りいい感じの潮が入ってきている。適度に波っ気があり、なかなかの雰囲気。
果たして、その期待は裏切られることなくHacchyさんにヒット!! ロッドは小気味いい曲がりっぷりだったが、残念ながら5秒ほどのファイトでポロリとフックアウトしてしまった。
魚はいる。テンポよく幅広い範囲を探るためにロング系のジグを投げ込んでいたのだが、Hacchyさんのヒットジグはショート系だったため、一番形が似ていた激投ジグ85gにチェンジし、ピンポイントをネチネチと攻める。30分ほど経っただろうか。手元にあの感覚が伝わってきた。
長いスランプで忘れかけていた実戦感覚が、一瞬で脊髄を通過し躯全体に伝わっていく。アタリだ!!!! コツっといった感じの前アタリのあとに、グンッと食い込んでいくのを確認し、強いアワセを3発ほど入れて戦闘開始!!!!
問答無用のゴリ巻きファイトで寄せまくるが、途中強烈な締め込みを喰らいリールを巻く手が止まってしまう。それでも無理矢理魚の頭をこちらに向け、ひたすらゴリ巻き。
一縷の迷いもない。微塵ほどの妥協もない。ねじ伏せる!! 手元に伝わる重さと引きの強さから4〜5kgのヒラスを想定していたが、いざ浮いてきた魚は…茶色!?!?!? なんと想定外のさらに外、
巨大ヒラメである。Hacchyさんにギャフを入れてもらいランディング成功!!
85cm 7kgという堂々たるサイズ。狙っていた魚種ではないが、一生ものになるに違いないこの魚との出会いに妙に晴れやかな気分になった、ある初春の一日であった。
| タックル |
| ロッド |
MC Works' レイジングブル100XR(プロト) |
| リール |
ダイワ ソルティガZ4500 |
| ライン |
よつあみ ウルトラキャストマン 4号 |
| リーダー |
デュエル X-TENソルト 80lb |
| ルアー |
カルティバ 激投ジグ85g |
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