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同じ魚でも、環境が違えばその引きは数倍も異なりうる。堤防では比較的簡単に上がる小〜中型青物も、足場が悪く根の張り出した磯では決して気を抜けない好敵手だ。さらにいうと、磯の形状によっても魚の引きはまったく異なる。足元のハエ根がキツイ磯では、瀬際に寄ってきた青物はとても数kgの生物のものとは信じられないような力でロッドを引き絞っていく。しかも、そういうところに限ってヒットするのが20m以内の至近距離だったりするから性質が悪い。例えトップで掛けたとしても、アワセを入れた直後にはもう2m以上潜行していたりする。頭をこちらに向けさせる暇すら与えてくれない。今回のレポートは、そんな手強い対戦相手との、短くも濃密な闘いの話である。
この日、朝一に入るポイントを見誤ってしまい、海からは何の反応もなく日の出を迎えてしまっていた。1分1秒でも惜しい朝のプライムタイムであるが、そこをあえて大きく移動することを決意。移動に時間を割いてでも、別ポイントのほうが望みがあると判断してのことである。到着してみると、潮が磯の両脇から当ててきている。非常にそそられる流れだ。これは期待していいだろう、と心の中で自らに語りかける。
まずは沖に払い出す潮目を狙ってルアーを打ち込む。まったく気配なし。潮目の周囲も撃ってみるが、この攻め方は今日に限ってはまぁ〜ったく見当違いのようだ。10分でやり方を180度変え、磯際を意識してルアーを打ち込む。3投目、ルアーの後ろに「モワッ」と出る。青物はすでに磯際に到着していたようだ。残念ながら喰い損ねだったが、いかにも食い気がありそうな出方だったので、まだまだルアーに反応してきそうな雰囲気。スレさせないように、立ち位置を少し変えてルアーが通る角度を変える。ルアーは、さきほど魚が出てきた地点を何事もなく通過。「だめか?」そう思った刹那、足元から20mのところでいきなりルアーを引っ手繰っていった!!
アワセを入れた直後、すでに相手は手前のハエ根に向かって一直線に潜行している。綱引きをするには角度がなさ過ぎると判断し、ロッドを立ててゴリ巻きファイトで応戦!! 魚は根が見えているところでは助かる可能性が高いということを本能的に知っているようで、水中での暴れ方が半端じゃない。「魚が走っているときはロッドで溜める」などというオママゴトのようなファイトではこの手の磯ではまず青物は獲れない。いかなる手段を講じてでも、ひたすらにリールを巻き殴るのみ!!
上がってきた魚はハマチ5.5kg。ヒラスやカンパチと比較して引きが弱いハマチですら、瀬の上で喰ってきたらこの有様である。決して魚を舐めてはいけない。この釣りをしていると、いつもそれを痛感させられる。
| タックル | |
| ロッド | MC Works' レイジングブルXR-2 |
| リール | ダイワ ソルティガZ6000 |
| ライン | よつあみ ウルトラキャストマン 5号 |
| リーダー | ヤマシタ ニュークロー 40号 |
| ルアー | ペンシルポッパー |