SHORE PLUGGIN'

---vol.18---

磯ヒラスロード

NZの磯では安定した釣果を出せるようになったいね嫁だが、これまで北部九州の磯ではヒラスの釣果に恵まれていなかった。理由のひとつは、ここ数年はベストシーズンにいね嫁の仕事が忙しく、釣行回数自体が極端に少なかったことである。今年こそはヒラスを手にするために、仕事を調整し休みを確保した。だが、これだけでは十分でない。地元で釣果に恵まれなかった最大の理由は、同じ"ヒラマサ"狙いでも、NZ("Kingfish")と地元("ヒラス")では釣り方がまったく異なっていることにある。実際のところ、共通点を見出すのが難しいほどに、2つの釣りはまったくの別モノである。

そこで、いね嫁に「なぜヒラスが釣れないのか」という理由を伝えた。しかし、どうやったら釣れるのかということを直接教えることはしない。モデルケースとして典型的な磯を選択し、航空写真を眺めながらいくつかのヒントだけを与える。答えは自力で導きださなければ、磯上の実戦で役立つ武器とは成り得ない。

地道な努力が必然の一匹に繋がる。そう。すべては"Kingfish"ではなく"ヒラス"を手にするために――。

いざ迎えた実戦の日。時合いが訪れるまで、集中して海を観察する。潮流が、潮色が、その日のヒラスの回遊パターンを教えてくれる。答えはいつも海面に書いてある。それをアングラーが読むことができるかどうか。そこが勝負の分かれ目である。いね嫁は答えを読み出すことができるだろうか?

キャスト開始から30分。いね嫁のルアーに最初に反応してきたのは1kgにも満たない小型のヤズ。そこから10分ほどヤズフィーバーとなり、立て続けにヤズが上がる。何かがズレているわけではない。おそらく、まだヒラスが磯際に到達していないだけだ。

ヤズのアタリが遠のき、いね嫁が油断していた時間帯。いきなり瀬際でヒラスがいね嫁のルアーにアタック!! しかし、心の準備ができていなかったのか、これはアワセが早くヒットに持ち込めない。数分後、再びチェイスがあるが、これも見切られてしまった。バイトポイントはそこで間違いないが、ルアーのアクションが合っていない。そのことを伝え、自分は隣の磯に移動した。

その5分後だったろうか。待望の「ヒットー!」の声!! 先ほどまで自分も居た磯のほうに振り返ると、いね嫁のWB96Rが綺麗な孤を描いている。いざ掛けてしまえばファイト自体はNZも地元も同じ磯であり、獲るための方法論は同じである。そして、いね嫁はすでに自らのファイトスタイルを確立している。ランディングをサポートするためにその場に戻った頃には、すでに魚は浮いていた。自分がリーダーを掴んで抜き上げ、ランディング成功!!

ヒラス 5.7kg!

2度のミスを修正し、3度目の正直で手中に収めた価値ある一本。偶然とは程遠い必然の一本。理論と実戦がしっかりとリンクした一本。

いね嫁のヒラスロードが幕を開けた。

タックル(いね嫁)
ロッド MC Works' ワイルドブレーカー96R
リール ダイワ ソルティガZ4500
ライン よつあみ ウルトラキャストマン 4号
リーダー ユニチカ 飛翔 30号
ルアー プラグ