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堤防シイラでお馴染みアゴペンの製作者、松永さんが試作した青物用トッププラグを頂戴し、実釣テストをすることとなった。数種類あるブランクのなかに、特出して動きの良いものを発見。さらに前後のフックサイズを変えて重心を調整してやると、見事なアクションをするようになった。いわゆる「ダイブ系」とか「ジャークベイト」と言われるタイプのトッププラグである。岸壁で試し投げしながら「こりゃ〜釣れる」と確信に近い思いを抱く。
そして迎えた実釣の日。夜明け前の潮はなかなかのもの。「100点満点で75点」といった流れである。しかし、いざ夜明けが近づくにつれて、目の前にあった潮目が徐々に遠ざかり、とうとう射程範囲外に。キャスト開始時点の潮は20点。そしてあっという間に0点に! もう投げるところがなくなってしまい、しばし途方に暮れる。唯一の希望は、プロトルアーは今日もいい泳ぎをしているということ。瀬変わり後のワンチャンスに賭けてみよう。
次に乗った瀬の潮は素晴らしかった。朝イチからこっちに乗ってれば良かった、と悔やんでも悔やみきれない。しかしまだチャンスはありそうなので、プロトルアーをキャスト。瀬際を中心にねちっこく攻めていく。磯周りでは海鳥が頻繁にエサを探している。いい雰囲気だ。しばらくして、ベイトが何者かに追われているのを発見! 魚の進行方向を読んでキャストし、ジャークを入れていくとプロトルアーの後ろに波紋! しかし喰わない。素早く再キャスト。再び波紋! でもやっぱり喰わない。試しに他のルアーを投げてみたが、今度はまったくの無反応。今日はプロトルアーのアクションが効果的であることを確認し、再びプロトルアーに付け替える。
それから10分ほど経過したとき、突然大量のベイトが磯の左側で一斉に逃げ惑う!! タイミングが悪いことに、自分はこのとき磯の右側に立っており、しかもルアーはまだ沖にある。猛ダッシュでルアーを回収し終えたと同時に、ベイトが沈んだ。まだギリギリ間に合いそうだが、かといって磯の左側に歩いて移動する時間はない。とっさに磯越しにプロトルアーをキャストし、着水と同時に磯越しにジャーク!! (注:良い子はマネしてはいけません) 2回目のジャークで会心のアクションが決まり、「ドスッ」という重量感が手元に伝わる。ヒット!! しかも良型!!
メインラインが磯の上という危険極まりない状況から脱するために、磯の左側に素早く移動する。この間に魚はかなりの深みに潜航しており、トップで掛けたというアドバンテージは完全に失われてしまった。しかも足元は沈み根だらけ。というか、この磯はどこに立っても足元は沈み根だらけであり、そもそもアングラーに有利な立ち位置が存在しない。なかなか厳しい環境だが、こういう環境が好きだからこそ、わざわざ荒磯からヒラスを狙っているのである。せっかくプロトルアーで掛けたんだ、絶対に獲ってやる!!
メインラインが沈み根に触れたら即ゲームオーバーであるため、それだけは何としても避けなければならない。XR-1を約45度の角度で保持した状態からショートポンピングでゴリ巻きし、とにかくラインを素早く回収することを最優先する。途中何度かヒラスが向こうに頭を向けて突っ込もうとするが、完全無視してひたすらゴリ巻き!! 強引に巻き殴ったおかげで、そろそろラインが瀬に触れるかというときには、すでにリーダーの根元が海面より上に来ていた。一度リーダーが根ズレした感触があったが、一瞬テンションを弛めて魚の進行方向を変えてやることで回避し、すかさずロッドパワーで一気に水面まで浮かせる。水面を割ったヒラスはお決まりのように磯際で大暴れ!! ランディングしにくい地形ではあったが、なんとか磯にズリ上げて勝負あり。
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ヒラス100cm 7.5kg!!
ややスリムではあるが、オス独特の精悍な顔付きが眩しい、カッコイイヒラスである。しばらく記念撮影に付き合ってもらったあと、リリース。いつか倍の重量になったときに、再び対決してみたいものである。
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さて、早くも良い結果が出たプロトルアーであるが、もちろんこれ一本で万能というわけではない。ダイブ系一般に言えることだが、横風には滅法弱いし、時化気味のときは上手くダイブさせるのが難しい。一方で、無風、追い風、弱い向かい風のときには「ヒラスが喰うアクション」を出すことができるプラグである。今後も重ねて実釣テストを行う予定である。
| タックル | |
| ロッド | MC Works' レイジングブルXR-1 |
| リール | ダイワ ソルティガZ6000 |
| ライン | よつあみ ウルトラキャストマン 5号 |
| リーダー | ユニチカ 飛翔 30号 |
| ルアー | タイドプール プロトペンシル 16cm |